ビットコインって怪しい?40代子育てサラリーマンが考えを変えた理由

「ビットコインって、やっぱり怪しくない?」

以前の私は、本気でそう思っていました。

価格が大きく上がったと思ったら、突然暴落する。詐欺のニュースもある。取引所がハッキングされたという話も聞く。

そもそも、実物がないものになぜ価値があるのかも分からない。

正直なところ、「よく分からないし、家族のお金を使ってまで近づくものではない」と思っていました。

それでも、新NISAを始めて資産形成について考えるようになると、「NISAの次」に何をするかも気になり始めました。

そこで、なぜか一番敬遠していたビットコインについて、まずはYouTubeや書籍などで自分なりに調べてみることにしました。

現在は、新NISAでのインデックス投資を資産形成の土台にしながら、ビットコインも少額で保有しています。

ただ、これは「調べたら安全な投資だと分かったから」ではありません。

私が調べて分かったのは、「ビットコインは怪しい/怪しくない」の二択では考えられないということでした。
価格変動の大きさ、暗号資産を利用した詐欺、取引所のセキュリティなど、実際にあるリスクもあります。
一方で、それらをすべてまとめて「ビットコインそのものが怪しい」と考えるのも違うと分かりました。
私は一つずつ調べた結果、「怪しいから避ける」のではなく、「どんなリスクがあり、自分はどこまでなら受け入れられるのか」で考えるようになりました。

この記事でわかること
  • 私がビットコインを「怪しい」と思っていた理由
  • ギャンブル・詐欺・ハッキングへの不安をどう整理したか
  • ビットコインに価値を感じる人がいる理由をどう理解したか
  • 日本ではビットコインがどのように扱われているのか
  • なぜ私は資産形成の「主役」ではなく「脇役」と考えているのか
目次

ビットコインを知ったとき、正直「怪しい」と思っていた

ビットコイン?
仮想通貨?

以前の私は、

「ギャンブルみたいな投機商品でしょ?」

くらいにしか思っていませんでした。

ニュースやネットで目に入ってくるのは、「価格が何倍にもなった」「短期間で大暴落した」「仮想通貨で大きな損失」といった刺激の強い話が中心でした。

取引所がハッキングされたというニュースを見た記憶もあり、「ネット上のお金なんて、本当に大丈夫なの?」という不安もありました。

その頃の私は何も勉強していません。

現在は法令上「暗号資産」と呼ばれていますが、当時の私は「仮想通貨」とビットコインの違いさえ説明できない状態でした。

ちなみに、ビットコインは数ある暗号資産の一つです。

今振り返ると、

分からない
↓
怖いニュースを目にする
↓
なんとなく怪しいと思う

という流れだったのだと思います。

子育て中だからこそ、お金を失うのが怖かった

私がビットコインに慎重だった理由は、もう一つあります。

私は40代、子育て中のごく普通の会社員です。

これから教育費もかかりますし、老後資金や住まいについても考えていかなければなりません。

会社員として収入があるとはいえ、自由に使っていいお金が無限にあるわけではありません。

「投資で大きく失敗して、家族のお金に影響させたくない」

これは今でも変わらない考えです。

そんな将来への不安もあって、私はまず新NISAでインデックス投資を始めました。

その一方で、

「これだけ長く話題になっているのに、自分はビットコインについて何も知らないな」

とも思うようになりました。

それが、調べ始めたきっかけです。

ビットコインが「怪しい」と感じた理由を一つずつ分けて考えた

それまでの私は、

「値動きが激しい」
「詐欺がある」
「ハッキングされる」
「国が発行していない」

という話を、すべてひとまとめにして、

「だからビットコインは怪しい」

と考えていました。

でも、調べていくと、これらは別々に考える必要があることが分かりました。

ビットコインはギャンブルなの?

使い方によっては、かなり投機的になり得る。今の私はそう考えています。

ビットコインは短期間で価格が大きく上昇することもあれば、大きく下落することもあります。元本も保証されていません。

また、株式の配当や債券の利息のように、ビットコイン自体が定期的な収益を生むわけでもありません。価格は需給や将来への期待にも大きく左右されます。

そのため、短期間で大きな利益を狙って大きなお金を入れれば、かなり投機的なやり方になると思います。

一方で、「値動きが大きいものはすべてギャンブル」と一括りにするのも少し違うと考えるようになりました。

私にとって大切だったのは、「何を買うか」だけではなく、

「いくらを、何のために、どのくらいの期間持つのか」

でした。

ビットコインは詐欺なの?

ビットコインを利用した詐欺はあります。でも、それとビットコインの仕組みそのものは別の話でした。

実際、金融庁も暗号資産を利用した詐欺や無登録業者などについて注意を呼びかけています。

日本円を使った詐欺があるからといって、日本円そのものが詐欺ということにはなりません。

同じように、

「必ず儲かる」
「代わりに運用する」
「絶対に○倍になる」

といった怪しい勧誘と、ビットコインそのものは分けて考える必要があります。

むしろ調べるほど、「よく分からない儲け話には近づかない」という基本が大切だと感じました。

ビットコインはハッキングされるの?

ビットコインのネットワークと、取引所や個人アカウントのセキュリティは分けて考える必要があります。

以前の私は、

「取引所からビットコインが流出した」

というニュースを見ると、

「ビットコインそのものがハッキングされた」

と思っていました。

しかし、私たちが実際に売買するときに利用する取引所は企業が運営しています。

取引所へのサイバー攻撃や、個人アカウントへの不正アクセスなど、管理面のリスクがなくなるわけではありません。

だから、

「ビットコインだから安全」

でも、

「取引所から流出したから、ビットコインの仕組みそのものが壊れた」

でもない。

この違いを知ったことは、私の中では大きな変化でした。

ビットコインを国は認めているの?

日本には暗号資産交換業者の登録制度がありますが、国がビットコインの価値を保証しているわけではありません。

以前の私は、

「国が発行していないなら、ほとんど無法地帯なのでは?」

くらいに思っていました。

実際には、日本で暗号資産交換業を行う事業者には、金融庁・財務局への登録が必要です。

一方で、金融庁は、登録業者が扱う暗号資産について価値を保証したり、推奨したりするものではないと明記しています。

私はここを知って、

「国公認だから安心」

でも、

「何のルールもない怪しい世界」

でもないのだと理解するようになりました。

これから取引所を利用する場合は、金融庁が公開している「暗号資産交換業者登録一覧」で登録業者かどうかを確認できます。

では、なぜビットコインに価値を感じる人がいるのか?

「怪しい」という不安を整理したあと、次に気になったのが、

「では、なぜビットコインに価値を感じる人がいるのだろう?」

ということでした。

私が特に興味を持ったのは、次の2つです。

1.発行上限が2,100万BTCと決められている

私が一番意外だったのが、ビットコインには発行上限があることでした。

ビットコインは新しく発行される量があらかじめルールで決められていて、最終的な発行量は2,100万BTCが上限とされています。

誰か一人の判断で、自由に発行量を増やせる仕組みではありません。

もちろん、供給に上限があるだけで価格が上がるわけではありません。

それでも、

「供給量には上限があり、その一方で欲しい人が増えれば価格に影響する」

という考え方を知り、私は初めて、

「なるほど。ビットコインに価値を感じる人には、こういう理由があるのか」

と腑に落ちました。

2.一つの国や企業が管理しているわけではない

もう一つ興味を持ったのが、特定の国や企業が中心になって管理する仕組みではないことです。

私はそれまで、

「お金のようなものなら、どこかの会社が運営しているのだろう」

と思っていました。

ところが、ビットコインには全体を管理する一つの国や会社がいるわけではなく、世界中の参加者が共通のルールに従うことでネットワークが動いています。

この「一つの管理者に依存しない」という考え方も、私がビットコインに興味を持った理由の一つになりました。

ただし、私たちが取引所を利用するときには、その運営会社を利用することになります。

ここでも、「ビットコインそのもの」と「ビットコインを売買するサービス」は分けて考える必要がありました。

補足:アメリカでは現物ビットコインETPも承認された

もう一つ、私の見方を変えた出来事があります。

2024年1月、アメリカのSEC(証券取引委員会)は、ビットコインの現物価格に連動するETPの上場・取引を承認しました。

ETPは、ETFに近い、取引所で売買できる投資商品の一種です。

これはアメリカでの話で、日本の証券口座で同じ商品を買えるという意味ではありません。

またSECは、この承認はビットコインそのものを承認・推奨するものではないと説明し、ビットコインや暗号資産に連動する商品のリスクにも注意を促しています。

私がここから感じたのは、

「以前より、既存の金融市場の中でビットコインが投資対象として扱われる場面も増えているんだな」

という変化でした。

私が最終的に「NISAの次」にビットコインを少し持ってみようと考えた理由については、こちらの記事で詳しく書いています。

理解したからといって、リスクがなくなったわけではない

調べたことで、ビットコインを以前のように「よく分からない怪しいもの」とは考えなくなりました。

同時に、リスクも以前より具体的に見えるようになりました。

たとえば、

  • 短期間で価格が大きく上下する
  • 元本保証はなく、将来の価値も保証されていない
  • 取引所やアカウントのセキュリティリスクがある
  • 暗号資産を利用した詐欺や悪質な勧誘がある
  • 法規制が変わる可能性がある

といった点です。

税金についても、新NISAと同じ感覚では考えられません。

2026年10月時点の国税庁の案内では、暗号資産を売却・使用して生じた利益は、原則として雑所得に区分されます。NISAのような非課税制度でもありません。

一方、財務省の2026年度税制改正では、金融商品取引法等の改正を前提として、一定の暗号資産について20%の申告分離課税などへ移行する措置が示されています。

税制はちょうど変わり目にあるため、実際に売却するときには国税庁などの最新情報を確認する必要があります。

だから私は「主役ではなく脇役」として少額から始めた

ビットコインに対する見方は変わりました。

それでも、

「これからはビットコインを中心に資産形成しよう」

とは思いませんでした。

私には家族がいます。

これから使う可能性のある教育資金や生活資金まで、値動きの大きな資産に入れるつもりはありません。

そのため、新NISAでのインデックス投資を資産形成の土台にし、そのうえで生活に影響しない範囲のお金でビットコインを持つことにしました。

そのとき私が意識したのは、

  • 生活費や教育費に影響しないか
  • 大きく値下がりしても慌てて売らずにいられるか
  • 価格ばかり気にする金額になっていないか

ということです。

答えは人によって違うと思います。

私の場合は、この3つを考えた結果、大きな金額を入れるのではなく、少額で長く付き合っていく方が自分には合っていると考えました。

私にとってビットコインは、資産形成の「主役」ではなく「脇役」です。

今もこの考え方は変わっていません。

「では、毎月いくらなら自分にとって無理のない金額なのか?」については、実際に私が積立額を決めた考え方を別の記事でまとめています。

「怪しい」と感じたときに、私が分けて考えたこと

最後に、以前の私が感じていた不安を整理します。

当時の私の不安今はどう考えているか
ギャンブルでは?値動きが大きく、短期で利益を狙えば投機的になりやすい。私は金額・目的・期間を分けて考えるようになった
詐欺では?暗号資産を利用した詐欺は実際にある。ただし、詐欺とビットコインの仕組みそのものは別の問題
ハッキングされない?ビットコインのネットワークと、取引所・個人アカウントのセキュリティは別の問題。管理面のリスクには注意が必要
なぜ価値がある?発行上限や中央管理者に依存しない仕組みなどに価値を感じる人がいる。ただし将来の価格は保証されない
国は認めている?日本では法律や登録制度の対象。一方で、国が価値を保証しているわけではない

このように一つずつ分けて考えたことで、私の中にあった「なんとなく怪しい」という不安はかなり小さくなりました。

まとめ|「怪しいか、怪しくないか」の二択では考えなくなった

私がビットコインについて調べて一番変わったのは、

「怪しいか、怪しくないか」

の二択で考えなくなったことです。

価格変動も、詐欺も、取引所のセキュリティも、無視してよい話ではありません。

その一方で、それぞれを分けて調べたことで、

「何となく怖いから避ける」

のではなく、

「どんなリスクがあり、自分はそのリスクを取れるのか」

と考えられるようになりました。

その結果、私はビットコインを資産形成の主役にはせず、生活に影響しない範囲で少し持つことにしました。

もし今、

「ビットコインはなんとなく怪しい。でも少し気になる」

と感じているなら、最初から買うか買わないかを決めなくてもいいと思います。

まずは、

「自分は何を怪しいと感じているのか?」

を一つずつ分けてみる。

そのうえで、自分の家計やリスク許容度、資産形成の考え方に合うかを判断すればよいのではないでしょうか。

私自身も、そこから始めました。

そして実際にビットコインを買い始めたあと、次に悩んだのが、

「価格を見ながら自分で買うのか、それとも積立にするのか」

という問題でした。

最初の私はスポット購入をしていましたが、続けていくうちに、その方法が自分には合っていないと感じるようになります。

次の記事では、私がスポット購入から積立に変えた理由について書いています。

※本記事は2026年10月時点の情報をもとにした、私個人の体験と考えです。特定の暗号資産の購入を勧めるものではありません。暗号資産の制度や税制は変更される可能性があるため、金融庁・国税庁などの最新情報をご確認ください。

参考にした情報

  • 金融庁「暗号資産の利用者のみなさまへ」
  • 金融庁「暗号資産交換業者登録一覧」
  • 国税庁「暗号資産等に関する税務上の取扱い及び計算書について」
  • 財務省「令和8年度税制改正の大綱」
  • 米国証券取引委員会(SEC)「Statement on the Approval of Spot Bitcoin Exchange-Traded Products」
  • Bitcoin.org「よくある質問」
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