朝起きて価格を見る。
通勤中にも見る。
仕事の休憩中にも見る。
帰宅後や寝る前にも見る。
そして時には、トイレに行ったついでにも。
スポット購入をしていた頃、私は思っていた以上にビットコインの価格を気にしていました。
価格が上がれば嬉しい。
でも同時に、
「安いときにもっと買っておけばよかった」
という悔しさも出てきます。
反対に価格が下がれば、
「そろそろ買った方がいいのか」
「いや、もう少し待った方がいいのか」
と悩む。
資産形成のために始めたはずなのに、気づけばビットコインに時間を取られ、値動きに振り回されるようになっていました。
今振り返ると、積立に変えて一番よかったのは、購入タイミングに悩まなくなったこと以上に、ビットコインのことを考えない時間が増えたことだったと思います。
この記事では、スポット購入を続けていた私が、なぜ価格を何度も確認するようになったのか。そして積立に変えて感じるようになった「スマホを見ない自由」について書いてみたいと思います。
- 私がビットコインの価格を1日に何度も確認していた理由
- 積立に変えて、価格を見たあとの気持ちがどう変わったのか
- 私が考える「スマホを見ない自由」とは何か
- 値動きに振り回されないために、私が決めている2つのルール
スポット購入の頃は、上がっても下がっても落ち着かなかった
スポット購入をしていた頃は、価格が上がっても下がっても、どこか落ち着きませんでした。
上がれば、
「もっと安いときに買っておけばよかった」
と思い、下がれば、
「今が買い時なのではないか」
とチャートを見る回数が増える。
悩んで買ったあとにさらに下がれば、
「もう少し待てばよかった」
と今度は買ったことを後悔する。
今考えれば、誰にも分からない未来の値動きを当てようとして、かなりの時間を使っていました。
いざ「安いから買いたい」と思ったときに、手元の余裕資金が少なくて悩んだこともあります。
買っても買わなくても、買えても買えなくても、何かしらのストレスが残る。
そんな状態だったからこそ、自然とスマホを開いて価格を確認する回数も増えていったのだと思います。
気づけば、家族や仕事の時間にもチャートが入り込んでいた
価格を何度も確認する習慣は、少しずつ普段の生活にも入り込んでいきました。
妻と一緒にいるときも、なんとなくスマホを開いて価格を確認する。
「またスマホを見てる」と思われるのが嫌で、妻に見つからないようにチャートを確認していたこともあります。
今思うと、そこまでして見なくてもよかったはずなんですけどね。
特に印象に残っているのが、子どもと公園で遊んでいたときのことです。
一緒に遊んでいる最中にも価格が気になり、ふとスマホを見てしまうことがありました。
そのとき、
「もしスマホを見ている一瞬に、子どもが転んだり、道路に飛び出したりしたらどうするんだろう」
と頭をよぎったことがあります。
少し怖くなりました。
誰かに「スマホを見るのをやめた方がいい」と言われたわけではありません。
でもそのとき、自分が本当に大切にしたいものは何なのかを、少し考えるようになりました。
振り返れば、家族との会話も、相場のことが気になって上の空になっていたことがあったかもしれません。
仕事中も同じでした。
私はもともと、気になることがあると、とことん気になってしまう性格です。
通勤中や休憩時間はもちろん、トイレに行ったときにチャートを確認したこともありました。
スマホを見るのは、ほんの数分です。
でも、確認したあとも頭の片隅には相場が残ります。
「また下がっているな」
「そろそろ買った方がいいかな」
そんなことを考えていれば、当然仕事への集中も途切れます。
そこでようやく、
投資は、本業のパフォーマンスを下げてまでやるものではない。
と思うようになりました。
「安いときに買わないと損をする」
そんな気持ちにとらわれて、家庭・仕事・投資のバランスを少し崩していたのだと思います。
何のために資産形成をしているのか。
そう考えると、家族との時間や仕事への集中まで削って価格を追いかけるのは、どこか違う気がしました。
積立に変えて変わったのは、「見る回数」より「見たあとの気持ち」だった
スポット購入から積立に変えて、ビットコインの価格を見る回数は明らかに減りました。
以前は1日に十数回確認することもありましたが、今は1日数回程度です。
ただし、積立を始めたからといって、一切価格を見なくなったわけではありません。
相場は今でも気になりますし、価格も見ます。
それでも、大きく変わったことがあります。
「見る回数」以上に、「見たあとの気持ち」が変わったのです。
価格が上がれば、
「持っているビットコインの価値が上がっているな」
と素直に嬉しく思えます。
価格が下がれば、
「次の積立では、同じ金額で少し多く買えるな」
と思えるようになりました。
NISAで続けているインデックス投資と、少し似た感覚です。
そして何より、
「下がっているから、今買わなくちゃ」
と思わなくなりました。
以前は、
価格を見る
↓
買うべきか考える
↓
迷う
↓
購入するか決める
という流れでした。
今は、
価格を見る
↓
「そうなんだ」
で終われます。
この違いは、私にとって想像していた以上に大きなものでした。
私にとっての「スマホを見ない自由」
「スマホを見ない自由」という言葉を意識するようになったのは、自分が受講した仮想通貨講座についてnoteの記事を書いていたときでした。
自分にとって一番大きな変化は何だったのだろう。
そんなことを振り返っているうちに、
「スマホを見る時間より、家族と過ごす時間を大切にしたい」
と思っていた自分に気づきました。
私にとって「スマホを見ない自由」とは、スマホをまったく見ないことではありません。
相場が動いていても、
「今すぐ確認しなくてもいい」
と思えることです。
子どもと遊んでいるなら、その時間は子どもを見る。
家族と話しているなら、その会話を楽しむ。
仕事中なら、仕事に集中する。
ビットコインの価格は、そのあとで見ればいい。
以前の私は、「今見ないとチャンスを逃すかもしれない」と思っていました。
でも積立に変えてからは、今日の価格で買うかどうかを自分で判断する必要がありません。
だから、相場から少し離れられるようになりました。
価格を見ないことではなく、
「見なくても大丈夫」と思えること。
それが、私にとっての「スマホを見ない自由」なのだと思います。
「考えなくていい状態」を守るために決めた2つのルール
積立に変えたことで気持ちはかなり楽になりました。
ただ、価格が大きく動くたびに「買おうか」「売ろうか」と考えていては、また以前と同じように相場が頭から離れなくなってしまいます。
そこで私は、できるだけ投資判断を日常生活から切り離すために、2つのルールを決めています。
① 暴落しても追加購入しない
価格が大きく下がると、
「今がチャンスかもしれない」
と思うことがあります。
それでも、基本的にはスポットで追加購入せず、決めた積立をそのまま続けます。
もちろん、暴落時に追加購入した方が、結果として安く買えることもあるでしょう。
ただ私の場合、それを始めると、
「もう買うべきか」
「もっと下がるのではないか」
と、また購入タイミングを考え続ける状態に戻ってしまいます。
だから、あえて追加購入しないと決めています。
② 上昇しても当面売らない
反対に価格が大きく上がっても、
「そろそろ売った方がいいかな」
とは考えないようにしています。
売ることを考え始めれば、
「まだ上がるかもしれない」
「今売らないと下がるかもしれない」
という、新しい迷いが始まるからです。
私は当面、保有を続けると決めています。
暴落しても買わない。上昇しても売らない。
そう決めているからこそ、価格を見ても「何かしなくては」と考えずに済みます。
以前なら判断の始まりだった価格チェックが、今はそこで終わる。
この2つのルールも、私にとって「スマホを見ない自由」を守るための仕組みになっています。
もちろん、このやり方がすべての人に合うとは思いません。
積極的に売買したい人もいるでしょうし、下落時に追加購入するという考え方もあります。
ただ、価格が気になると何度もスマホを見てしまう私には、「考えなくていい仕組み」を作る方が合っていました。
まとめ|投資に使うのは、お金だけではない
投資というと、
「いくら投資するか」
「何に投資するか」
「いつ投資するか」
「どれくらい増えたか」
といった、お金のことに目が向きます。
でも振り返ってみると、私がスポット購入をしていた頃にビットコインへ使っていたのは、お金だけではありませんでした。
時間。
注意力。
感情。
そして、家族との時間。
思っていた以上に、いろいろなものをビットコインに使っていたのだと思います。
積立に変えたことで、私は相場を気にしなくなったわけではありません。
今でも価格を見ますし、上がれば嬉しいです。
それでも、以前のように、
「今買うべきか」
と一日に何度も考えることはなくなりました。
私にとって積立は、購入価格を平均化するためだけの方法ではありませんでした。
投資と少し距離を置いて、家族や仕事に意識を戻すための仕組みでもあったのだと思います。
投資とのちょうどいい距離は、人それぞれです。
「どの方法が一番儲かるか」だけではなく、
「自分が無理なく続けられるか」
「投資に大切な時間を奪われていないか」
そんな視点から、自分に合った付き合い方を考えてみてもいいのではないでしょうか。
そして、「スマホを見ない自由」を保つためには、積立額も大切だと感じています。
金額が大きすぎれば、結局また値動きが気になってしまうかもしれません。
次の記事では、私がビットコインの積立額を決めるときに何を基準に考えたのかを書いてみたいと思います。


